「恋愛しない若者たち」牛窪恵氏

公開日: 更新日:

「以前、100人インタビューを行ったとき、74人が『これからは国も会社も守ってくれないから貯金して、家族を大事にしろ』と親に言われたと答えました。昔のように親に逆らう子は少なく、経済的に頼れるのも親しかいません。実際、子供の生活費を補填する親も多いです。親に気を使って甘える“いい子”が多いのも特徴。これが恋愛意欲を封じ込めている可能性もあるのです」

 驚くことに、中高生でも母親と一緒に入浴する男子が少なくないという。

「ストーカー殺人やテロ事件も多く、親としては子供が心配です。一人暮らしや海外旅行を反対する親もいます。心情としてはわかりますが、本当は『大人対大人』の関係にならなければいけない。いつまでも『親対子』では、少子化・高齢化・介護問題は今よりもさらに深刻になるでしょうね」

 生きている時代が違うといえばそれまでだが、どう理解するべきか。

「理解しなくてもいいと思います。私もいまだに理解できていません(笑い)。興味をもって認識しておくことです。これからは彼らの時代ですからね」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲