「禅の教えに学ぶ 捨てる習慣と軽やかな人生」枡野俊明著

公開日: 更新日:

 モノだけでなく、情報や人間関係まで、すべてが過剰になりがちな現代にあって、「自分に本当に必要なものは何か」を見極めて生きることが、人生を豊かにする第一歩だと著者は説く。「何を残し、何を減らすか」という「引き算」の生き方を禅の思想に学ぶ指南書。

 体のメタボと同様に心のメタボにも注意が必要だという。その症状は、現状に満足することなく「あれも欲しい、これも欲しい」と目につくものすべてを手に入れようとすること。心のメタボを治すにはまず「知足」、足るを知ることだと説く。「本来無一物」の人間は、何も持たずに生まれ、何も持たずに旅立つもの。シンプルに生きるために「手放す・減らす・整える」コツを伝授。(朝日新聞出版 580円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも