「エデュケーション」増田晶文著

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理想の小学校設立にかける若者たちの青春群像長編

 就職活動に疑問を抱いた友杜は、小学校の教員だった亡兄との約束を思い出し、理想の小学校をつくろうと決意する。その壮大な夢に賛同してくれた親友の壮太やサークル仲間の大輔や浩樹、後輩の美咲も加わりプロジェクトがスタート。

 友杜が思い描く理想の小学校は、「教え育てる」のではなく、子供たちの「可能性を育てる」ことに全力をそそぐ学校だ。SNSなどで理念に共感した仲間が増えるが、開校資金に30億円が必要だと分かると、みんな尻込みして離れていった。残ったのは、壮太ら4人だけだった。そんな中、友杜らは廃校になった小学校の売り出し物件を見つける。

 理想の小学校設立にかける若者たちの青春群像を描く長編小説。(新潮社 1800円+税)


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