「ハンター・キラー」T・マーク・マッカーリー中佐、ケヴィン・マウラー著、深澤誉子訳

公開日: 更新日:

 米空軍の遠隔操縦航空機(軍用ドローン)の元パイロットによる手記。

 2003年、非戦闘部隊への配属を迫られた著者は、戦争にじかに貢献したいと戦闘任務「RQ-1プレデター」に異動を志願。しかし、飛行訓練が始まってすぐにパイロットとしての経験が何も役に立たないことを思い知る。パイロットは貨物コンテナを改造した地上誘導ステーション、通称「ボックス」からプレデターを操縦。その室内は電子機器が過熱しないよう常に10度から12度に保たれている。当初、プレデターの任務は偵察と傍受だったが、次第に敵を追跡して倒す対テロ戦争の主役となっていく。

 アルカイダ1000人以上を倒したという著者による現代の戦争の生々しい記録。(KADOKAWA 2100円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁