「警視庁鑑識課 アブラムスの夜」北林優著

公開日: 更新日:

 早朝、西新井署管内の萩原公園で焼死体が見つかる。出動した警視庁鑑識課の唯は、現場から4キロも離れた公衆電話から通報があったことに疑問を抱き、所轄署の鑑識を公衆電話に向かわせる。

 遺体は、切り取られたペニスを口にくわえさせられており、殺人事件として捜査が始まる。通報者を見つけだした捜査一課の権堂は、事件を目撃したという男から足が悪い少年がいたと聞き出す。一方で権堂は、鑑識の唯が13年前の未解決事件の関係者だと気づく。そんな中、通報者が見た足の悪い少年の溺死体が学校のプールで見つかる。その背中にはナイフで「アブラムス」の文字が刻まれていた。

 重層的なストーリー展開とリアルな描写で徹夜必至の長編警察小説。(徳間書店 800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪