「監察医の祈り」上野正彦著

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 監察医時代に5000体を解剖、2万体を検視して死者の声を代弁してきた法医学者が、関係した事件や自殺を例に、命の尊さを説くエッセー。

 事業に失敗して多額の借金を背負ったビジネスマンがビバリーヒルズのホテルで転落死。現地警察と監察医、遺族の依頼で鑑定した日本の法医学者は事故と断定するが、保険会社の依頼で資料を調べた著者は自殺だと見抜く。

 また、火事の焼け跡から母子3人の遺体が見つかった事件では、子供が焼死、母親が出火前に死んでいたことが判明。母親を殺した犯人は証拠隠滅のために死体を焼いてしまおうと考えたようだが、実は頭蓋骨にうっ血が残り絞殺されたことがすぐに分かったという。

 さまざまな死から生を見つめた名著の復刻。(ポプラ社 600円+税)


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