「じつはもっと怖い外食」南清貴著

公開日: 更新日:

 5万部のヒットとなった前著「じつは怖い外食」から2年。本書では、外食産業で働く従業員に取材を敢行し、大量の添加物やずさんな衛生管理などの実態をつづっている。

 全国に3000軒を構えるハンバーガーA社は、その7割がフランチャイズ。揚げ油は4日で交換するという決まりがあるが、1日でも長く使用すればコスト削減につながるため、マニュアルを守らないオーナーもいるという。真っ黒な油で揚げたメニューに対し、従業員は「自分の子供には絶対に食べさせたくない」と語る。

 他にも、百貨店に納める弁当を製造するB社の従業員は、菌検査ではあらかじめ“検査用”の弁当を作ってしのいでいたと証言。衛生検査には何の意味もなかったと語る。

 外食するのが怖くなる。(ワニブックス 830円+税)


【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘