「カラスの教科書」松原始著

公開日: 更新日:

 身近だが、知らなかったカラスの生態を解説した面白動物エッセー。

 世界で40種ほどいるカラス属の中で日本に分布するのは5種。お馴染みのハシブト、ハシボソに加え、冬鳥として渡ってくるミヤマガラス、コクマルガラス、さらに北海道の知床にしか来ない珍しい神秘の鳥ワタリガラスだ。本書では主にハシブトとハシボソの生態に迫る。

 バカップルがイチャついているようにしか見えない熱愛ぶりや、見間違えてパートナーを縄張りから追い出そうとしてしまった雄のごまかし演技、そしてちゃぶ台をひっくり返すような勢いでヒナの巣立ちをけしかける雄と、その間に入ってとりなす雌など。観察で垣間見た面白エピソードを紹介しながら、その驚くべき生態に迫る。(講談社 720円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意