「謎解き モナ・リザ」西岡文彦著

公開日: 更新日:

 誰もが知る名画中の名画「モナ・リザ」を読み解きながら、ヨーロッパの全美術史と作者であるレオナルド・ダビンチの生涯を一望するアートエッセー。

 神秘の微笑を描く超絶技巧のデッサンは「モナ・リザ」以前の人物描写の総決算であり、幽玄な世界観を描いた背景の筆致は「モナ・リザ」以降に確立された風景画という新しい絵画様式の最初にして最高の作例だという。

 美術史上最大の謎といわれるモデルの正体、不機嫌と上機嫌の表情が斜めに交差したあの神秘の微笑の秘密、モナ・リザの衣の胸元の複雑な文様の意味、そして愛人だった美少年による売却事件の真相など。名画鑑賞マニュアル決定版。(河出書房新社 740円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?