「夫以外」新津きよみ著

公開日: 更新日:

 若いときから何かに夢中になったことがない聖子は、友人の紹介でお見合い結婚。恋愛感情も湧かなかったが、一緒に暮らすうちに夫に愛着は生じてくる。

 子供が生まれれば子育てに夢中になれるかと思ったが、子宝に恵まれず、不妊治療にも夢中になれなかった。2人で穏やかに暮らしていたが、聖子が48歳のときに夫が急死。遺産の法定相続人は聖子と夫の亡妹の息子だけだった。今まで会ったこともない甥の一樹に手紙を送るが返事はない。申告期限が迫る中、専門家に交渉を依頼しようと決めた直後、一樹が訪ねてきた。顔を合わせた瞬間、聖子は自分がこの青年にハマってしまったことを悟る。(「夢の中」)

 大人の女たちを主人公にしたミステリー集。(実業之日本社 593円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」