「夜をぶっとばせ」井上荒野著

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 35歳のたまきは、19年ぶりの同窓会で再会した中学校時代の親友・瑤子に誘われ、パソコンを入手。売れないカメラマンの夫・雅彦との暮らしは行き詰まり、2人の子供も心の問題を抱えている状況に耐えられなくなったたまきは、ある夜、ネットのメル友募集の掲示板に「35歳。主婦。水瓶座。いいことがひとつもありません。誰か助けに来てください」と書き込む。

 翌日、夫が出かけたあとにパソコンを開くと137通のメールが届いていた。以来、たまきは見知らぬ男たちと会っては体を重ねるが相変わらず心は満たされない。(「表題作」)

 雅彦の視点から描いた「チャカチョンバへの道」を併録した連作恋愛小説。(朝日新聞出版 540円+税)


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