「言ってはいけない残酷すぎる真実」橘玲著

公開日: 更新日:

 進化論や遺伝学の最新知見をもとに、人間にとっての「不都合な真実」を明かしたサイエンス本。

 例えば、「子どもの歌が下手なのは親が音痴だから」なら笑い話ですむが、「子どもの成績が悪いのは親がバカだから」と公言する者はいない。しかし、IQ(知能指数)で数値化した一般知能の遺伝率は77%。バカな親からバカな子どもが生まれることを認めてしまうと、努力によって向上することが前提の「教育」が成り立たなくなってしまうから、誰もそのことに触れないのだ。

 その他、美人とブスでは生涯賃金に3600万円も差が出るという美貌格差、性を巡るヒトの本性など。マスメディアが決して伝えない、しかし誰もが感じていた真実を公開。(新潮社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー