「未確認動物UMAを科学する」ダニエル・ロクストンほか著、松浦俊輔訳

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 ヒマラヤのイエティなど、いると言われても存在が証明されていない動物を愛好し、探し、研究する「未確認動物学」を検証した科学読み物。

 2008年、米国ジョージア州北部の森でビッグフットの死体を発見したという2人の人物の記事がメディアを騒がす。ビッグフットの存在を信じる団体や人物は、こぞって2人の示した証拠を支持するが、やがて全くの捏造だったことが明らかになる。

 著者は「未確認動物学は、一人称の証言をうのみにすることに基づいている」と指摘。ネッシーなど、さまざまな未確認動物の実在を擁護する側と否定側の双方の証言や文献を徹底的に検証。そうした未確認動物の存在を信じたくなる人間の心理まで論じる真偽論争に決着をつける。(化学同人 3800円+税)


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