「シンマイ!」浜口倫太郎著

公開日: 更新日:

 失業中の翔太のアパートに父親の正和が訪ねてきた。正和は、翔太に新潟に住む祖父の喜一からコメ作りを学んできて欲しいと言い出す。気乗りしない翔太だが、報酬として車のローンの肩代わりをしてくれると言われ、応じることに。

 幼いときに会っただけの喜一は、無口で何を考えているのか分からない。おまけに毎朝、田んぼの見回りをするだけで何も教えてくれない。1日寝坊しただけで東京に帰るよう命じられた翔太は、やけになり保管してあったコメを炊いて食べてしまう。喜一が作ったコメを初めて食べ、その味に感動した翔太は、改めて祖父に弟子入りを志願する。「神米」を目指す新米農家たちの奮闘を描く青春農業小説。(講談社 1500円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束