「ウエディングドレス」玉岡かおる著

公開日: 更新日:

 服飾研究家の窓子は、女学生時代の親友・玖美とレストランで会食する。前日、世界的なブライダルファッションデザイナーとして活躍する玖美のデビュー50周年を記念するファッションショーが催され、窓子も招待されて参加。ゆっくり話がしたいと、今日、再び会うことになったのだ。西陣で育った窓子もかつては和装の花嫁衣装のビジネスを全国に展開していたことがあった。

 しかし、今は他社にブランドごと買収されてしまった。だからこそ、今も一線にいる玖美の活躍がまぶしく見える。そして、2人の脳裏に戦時下の女学校時代から現在までの軌跡が鮮やかによみがえる。

 日本のブライダルスタイルを築いた2人の人生を描く長編小説。(幻冬舎 1600円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か