「特捜部Q-知りすぎたマルコ-」(上・下)ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田薫訳

公開日: 更新日:

 08年秋、カメルーンで行方不明になった現地スタッフを心配したデンマーク外務省参事官のスタークは、上司に命じられ現地に向かう。しかし、当地での開発援助に不正があることに気づき、予定を切り上げて帰国。11年春、窃盗団を脱走し追っ手の影に怯えながらコペンハーゲンで暮らすマルコは、人捜しのビラに注目する。義父スタークの行方を捜しているというビラの写真に写っていたのは、叔父や父が殺して埋めた男だった。

 同じころ、コペンハーゲン警察本部で未解決事件を専門に扱う特捜部Qのカールは、ハウスボート放火殺人事件を捜査していた。が、部下のローセが町中でスタークのビラを見つけ、捜査したいと言いだす。デンマーク発、人気警察小説の第5弾。(早川書房 各800円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁