「大東京23区散歩」泉麻人著

公開日: 更新日:

 23区をくまなく歩き、そのさまざまな表情を紹介しながら、日々変わりゆく東京の「今」を記録する散歩エッセー。

 まずは23区中「最も偉そうなイメージ」の千代田区から。開業100年にちなんでオリジナルの形に復元された東京駅のドーム屋根の下に立ち、改築前にドームに面したステーションホテルの部屋から見下ろした光景を思い出す。

 駅向かいの東京中央郵便局(KITTE)6階の旧館屋上部にしつらえられた庭園からは、東京駅のホームを見下ろし、鉄道ファン人気のスポットになるだろうと予見。オヤジには居心地の悪い丸ビルエリアや丸の内仲通りを足早に歩き、温泉施設や旅館が続々と完成し「温泉街」になりつつある大手町へ。情報満載で東京散歩の格好のガイドブックとなる書。(講談社 1100円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!