「廃道探索 山さ行がねが」平沼義之著

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 全国各地の廃道を歩く紀行リポート。

 まずは富山県と岐阜県の県境、両白山地の奥深くにかつてあった加須良集落と国道(現在は旧国道)を結ぶ林道。加須良は、隣村へ行くにも峠道を3里も歩かなければならず、冬は豪雪のため5カ月も外界と通じる交通手段がなかったという。そこで、集落の人々が区有林を売却して9年の歳月をかけて開通させたのが加須良林道だった。しかし、開通からわずか7年後、集落は無人化してしまう。そうした道の歴史を紹介しながら、垂直の崖を削り出して造った6キロの道のりを歩く。

 他にも、華厳の滝の観瀑台からいろは坂へと抜ける「華厳渓谷歩道」に存在する「鵲(かささぎ)橋」を目指す決死行など、忘れられた道8本を踏破。(実業之日本社 840円+税)


【連載】文庫あらかると

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