「潮鳴り」葉室麟著

公開日: 更新日:

 九州豊後・羽根藩士だった櫂蔵は、秀才との誉れも高かったが、3年前、大坂商人との宴席での振る舞いが問題視され、家督を腹違いの弟・新五郎に譲って隠居。以来、漁師小屋に寝起きし、酒とばくちに溺れた生活を送っている。ある日、新田開発方の奉行並に出世した新五郎が切腹。櫂蔵は、新五郎が藩政改革の名目で日田の掛屋から5000両を借り出すことに成功したが、藩が新五郎に責任を負わせ借金を踏み倒したことを知る。そんな中、櫂蔵に家督を再び継いで出仕するよう藩主の下知が下る。日田の掛屋・小倉屋から新五郎がある事業を密かに進めようとしていたと聞いた櫂蔵は、その事業を引き継ぐべく出仕することに。

 男の再起を描く「羽根藩」シリーズ第2弾。(祥伝社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  2. 2

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    小嶋陽菜はブランド17億円売却後に“暴漢トラブル”も…アパレル売れまくりの経営手腕と気になる結婚観

  5. 5

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  1. 6

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  2. 7

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  3. 8

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 9

    「仮面の忍者 赤影」で青影役 金子吉延さんは週5日の病院通いで「ダイジョーブ?」

  5. 10

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪