「銃とチョコレート」乙一著

公開日: 更新日:

 父亡き後、11歳のリンツと母の暮らしは苦しくなる一方だった。そんなある夜、リンツが生前の父に市場で買ってもらった聖書の革表紙が破れ、1枚の紙が出てくる。紙には地図と、その中に円で囲んだ男性の横顔が描かれていた。そして、裏には風車小屋の絵も。リンツは、記号のような円の中の男の顔が、怪盗ゴディバが盗んだ貴重な「英雄の金貨」の図柄だと思い出す。怪盗ゴディバは、これまで各地で国宝級の財宝を盗み、世間を騒がせていた。地図は、ゴディバが描いたものだと確信したリンツは、彼を追う名探偵のロイズに手紙を書く。数日後、リンツの前に浮浪者に変装したロイズが現れる。

 少年と名探偵の冒険の旅を描く長編ミステリー。

(講談社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗