「金曜日の本屋さん」名取佐和子著

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 大学生の倉井は、「読みたい本が見つかる本屋」とネットで噂の「金曜堂」を訪ねる。北関東のとある駅の中にあるその店は、小さくて、とても探している本があるとは思えない。倉井が探していたのは、高校生のときに父の蔵書から持ち出してなくしてしまった庄司薫の「白鳥の歌なんか聞こえない」という本だった。入院中の父から「読みたいから返してくれ」と言われたので、買い直して届けても、「これじゃない」と突き返されてしまったのだ。事情を知った店長の槇乃に案内された書店の地下には、計画倒れに終わった地下鉄のホームを利用した広大な書庫が広がっていた。

 不思議な本屋を舞台に人と本との出合いを描く連作短編集。

(角川春樹事務所 600円+税)

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