「世界一周飲み歩き」イシコ著

公開日: 更新日:

 コップ一杯のビールで赤くなるという旅人による、世界を股に掛けた飲み歩きエッセー。

 ラオスとの国境にあるタイ東北部の町「ムクダハン」では、誘われるまま高校で生徒たちの踊りを観賞することに。貴賓待遇の接待を受け、ついにはステージに呼ばれて踊るうちに、恋人のように美女と2人、ストローでつぼ酒を飲むことになってしまう。その後の校長の挨拶で不可解だった好待遇の真相が分かるのだが、それは本書で。

 その他、ロンドンのクラブでジンの栄養ドリンク割りを飲んで正体を失ってしまったエピソードや、チェコ人の友人と彼女の父親と飲んだプラハの夜、電灯のないアフリカ・ブルキナファソの屋外レストランの暗闇で飲むビールなど、行く先々で何かが起きる著者の珍道中に爆笑。(朝日新聞出版 620円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"