「バサジャウンの影」ドロレス・レドンド著、白川貴子訳

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 スペイン・バスク地方のバスタン渓谷で少女の遺体が見つかる。知らせを受けた州警察の捜査官・アマイアが現場に駆け付けると、河原に寝かせられた遺体は、衣服が襟首から足元まで切り裂かれ、陰毛が剃られた場所には土地の伝統菓子が置かれていた。被害者は13歳のアイノアだった。

 やがて、1カ月前に現場から2キロ離れた場所で見つかった17歳のカルラの遺体も同じ状況だったことが明らかになる。アマイアは、カルラの事件を担当するエリソンド署に設置された特別捜査本部の責任者に任命される。エリソンドはアマイアが生まれ育った村だった。3日後、また少女の遺体が見つかる。

 映画化も決まったスペイン大ベストセラー長編ミステリー。(早川書房 1900円+税)

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