「裁判所ってどんなところ?」森炎著

公開日: 更新日:

 若者向けに裁判所について解説した一般教養入門書。

 明治期、西洋の諸国家の仕組みを輸入することで初めて日本に裁判所が生まれた。ドラマで見るような江戸時代の「遠山の金さん」らの仕事ぶりは裁判ともいえるが、彼らが働いていた場所は裁判所とはいえないという。なぜなら、裁判所の本質とは、政治権力から独立していることだからだ。

 明治初期は試行錯誤が続いていたが、明治半ばに日本人巡査が来日したロシア皇太子に傷害を負わせた「大津事件」の裁判で、裁判所が政府の圧力をはね返し、司法権の独立を獲得した。そうした歴史から、司法制度の仕組みや裁判官の素顔、そして裁判制度の裏側まで、憲法学や法哲学の考え方にも触れながら講義。(筑摩書房 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷も「勝てる要素のある試合」と悔いた 侍J最悪のWBC8強止まり…井端監督チグハグ采配の痛恨

  2. 2

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

  3. 3

    広瀬すず 映画賞受賞ラッシュでも残された大仕事「大河ドラマ出演」への“唯一のネック”

  4. 4

    侍Jを苦しめるNPB「選手ファースト」の嘘っぱち トレーナーの劣悪待遇に俳優・渡辺謙もビックリ?

  5. 5

    経済効果1000億円!「嵐」ラストコンサートの心憎い演出と現地の熱狂をファンが語る

  1. 6

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 9

    高市首相の訪米につきまとう「外交オンチ」不安 トランプすり寄り一辺倒なら予算案年度内成立は頓挫必至

  5. 10

    活動停止→STARTO社退社後も“芸能界引退”はしない? 嵐リーダー大野智の“マル秘”ビジネスプラン