「『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡」斎藤貴男著

公開日: 更新日:

 昭和40年代、「あしたのジョー」や「巨人の星」など数々の名作で、少年文化に多大な影響を与えた漫画原作者・梶原一騎の人生を追った評伝。

 ある編集者は、読者や次の世代の漫画家に与えた影響力の点で、梶原を手塚治虫にも匹敵する存在だという。しかし、その人生は神様として崇拝された手塚とは対照的だった。昭和11年、東京で生まれた梶原は少年時代から乱暴者で、13歳で救護院に入所。そこから成り上がり、原作者として一世を風靡するが、後半生は事件やスキャンダルにまみれた末、大病に侵され、わずか50歳で世を去る。その生い立ちから名作誕生の背景まで、多くの関係者の証言を基に描きながら、梶原の人生の影にも触れた力作。

(朝日新聞出版 960円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    「男なら…」ヤクルト1位・村上宗隆を育てた父親の教育観

  3. 3

    社民・福島瑞穂代表と高市首相が35年前に共感しあっていた仰天「濃厚セックス対談」の中身

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  1. 6

    小手先、その場しのぎではもう駄目だ 長期金利急上昇は市場から高市への「退場勧告」

  2. 7

    追い込まれた高市首相ついに補正予算編成表明も…後手後手のくせして無能無策の極み

  3. 8

    佐々木朗希“初物尽くし”2勝目のウラに心境の変化…ドジャース指揮官が「以前との違い」を明かす

  4. 9

    ソフトBモイネロの体たらくに小久保監督イラッ…なぜ“同条件”の巨人マルティネスと差がついた?

  5. 10

    株主82万人に拡大も…前澤友作氏「カブ&ピース」のビジネスモデルは法規制に大きく左右される