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「『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡」斎藤貴男著

 昭和40年代、「あしたのジョー」や「巨人の星」など数々の名作で、少年文化に多大な影響を与えた漫画原作者・梶原一騎の人生を追った評伝。

 ある編集者は、読者や次の世代の漫画家に与えた影響力の点で、梶原を手塚治虫にも匹敵する存在だという。しかし、その人生は神様として崇拝された手塚とは対照的だった。昭和11年、東京で生まれた梶原は少年時代から乱暴者で、13歳で救護院に入所。そこから成り上がり、原作者として一世を風靡するが、後半生は事件やスキャンダルにまみれた末、大病に侵され、わずか50歳で世を去る。その生い立ちから名作誕生の背景まで、多くの関係者の証言を基に描きながら、梶原の人生の影にも触れた力作。

(朝日新聞出版 960円+税)

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