「呼吸を変えると、人生が良くなる」倉橋竜哉著

公開日: 更新日:

 体の調子が悪いときには呼吸が不安定になるし、不安や焦りなど精神的に追い詰められているときには浅い呼吸になりがちだ。逆に、心身ともに満たされている場合には、呼吸は深くゆったりとしたものになる。ならば、逆に呼吸から整えることで、心身の状態を高めていこうというのが本書の試みだ。

 鍵となるのが、「息を吐き切る」こと。大きく息を吸うことばかりに意識が向きがちだが、まずは肺の中の空気をしっかりと吐くことに意識を向けなければ、たくさんの息を吸うことはできないので要注意だ。

 いつも間が悪く“自分には運がない”と感じている人には、幸運を呼び寄せる「ツキの呼吸法」がおすすめだ。椅子に座って手のひらを上に向けて太ももの上に置き、細く長く息を吐き切る。次に2、3秒息を止めて体の力を抜き、ゆっくりと吸う。このとき、少しずつ顔を上げていくのがポイントだ。正しい姿勢をキープしながら、胸を開いてスムーズに呼吸を行うことで、リラックスして心がクリアになり、良い選択をすることに役立つのだという。

 ほかにも、体を癒やす、トラウマを手放すなどの呼吸法を紹介。いずれも3分程度で簡単にできるので、日々の習慣にしてみては。(フォレスト出版 1400円+税)

【連載】長生きする読書術

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後