「呼吸を変えると、人生が良くなる」倉橋竜哉著

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 体の調子が悪いときには呼吸が不安定になるし、不安や焦りなど精神的に追い詰められているときには浅い呼吸になりがちだ。逆に、心身ともに満たされている場合には、呼吸は深くゆったりとしたものになる。ならば、逆に呼吸から整えることで、心身の状態を高めていこうというのが本書の試みだ。

 鍵となるのが、「息を吐き切る」こと。大きく息を吸うことばかりに意識が向きがちだが、まずは肺の中の空気をしっかりと吐くことに意識を向けなければ、たくさんの息を吸うことはできないので要注意だ。

 いつも間が悪く“自分には運がない”と感じている人には、幸運を呼び寄せる「ツキの呼吸法」がおすすめだ。椅子に座って手のひらを上に向けて太ももの上に置き、細く長く息を吐き切る。次に2、3秒息を止めて体の力を抜き、ゆっくりと吸う。このとき、少しずつ顔を上げていくのがポイントだ。正しい姿勢をキープしながら、胸を開いてスムーズに呼吸を行うことで、リラックスして心がクリアになり、良い選択をすることに役立つのだという。

 ほかにも、体を癒やす、トラウマを手放すなどの呼吸法を紹介。いずれも3分程度で簡単にできるので、日々の習慣にしてみては。(フォレスト出版 1400円+税)

【連載】長生きする読書術

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