「東芝解体 電機メーカーが消える日」大西康之氏

公開日: 更新日:

 東芝を筆頭に、NEC、日立、富士通など、“ファミリー”のぬるま湯に漬かってきた各社の未来は暗澹たるものだ。しかし、すべてのメーカーに未来がないわけではない。

 例えば、“商品を売って終わり”のメーカーから脱却し、有料会員サービスなど各種の顧客サービスを通じて継続的に収益を上げる「リカーリングビジネス」を主軸に据えようとしているソニーには光明が見える。ちなみにソニーは、ファミリーには属してこなかった独立系だ。

「勝てる分野にヒト・モノ・カネを集中し、もっともしぶとく利益を上げ続けている三菱電機にも期待ができます。実は三菱電機は電力ファミリーではあるものの、三菱グループでは分家扱いで、ファミリーでも末席というシビアな状況で生きてきました。そのため、“勝てる市場で生きていく”という、他社にはないしたたかさが育まれています」

 日本の電機メーカー敗北の歴史を、詳細にひもといていく本書。若く勢いのある新興企業がひしめく国際市場で、日本企業はどう戦っていくべきかのヒントも与えてくれる。

 (講談社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁

  2. 2

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

  3. 3

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  4. 4

    大谷も「勝てる要素のある試合」と悔いた 侍J最悪のWBC8強止まり…井端監督チグハグ采配の痛恨

  5. 5

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  1. 6

    「ガキ使」の没個性化が進む? 松本人志の“週替わりCM”で「本編」が希薄化の危機

  2. 7

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  3. 8

    トランプ米国にすり寄る高市首相の寿命を“値踏み”…自民党内で加速する派閥再興へのシタタカな計算

  4. 9

    小沢一郎氏に聞いた(前編)衆院選での中道惨敗、自身まさかの落選と今後

  5. 10

    国立大学なら入学辞退率がゼロに近いはずだけど実態は? 有名私立と天秤にかけられる意外な大学