「囚われの島」谷崎由依著

公開日: 更新日:

 母に憎まれて育った新聞記者の静元由良は、なじみのバーから流れてくるピアノの音に引かれた。弾いていたのは盲目の調律師・徳田俊。ある日、由良は俊の後をつけて彼の家に行く。俊は家でなぜか蚕を飼っていた。その部屋で由良は繰り返し見る夢の話をした。独り舟に乗って島に運ばれていく夢を。

 俊は「あなたの見ている夢は、ぼくの夢です」という。俊は、自分が閉じ込められている島に小舟が近づいてくる夢を見て、いつかその夢に殺されると思っていた。由良がやってきたとき、とうとう夢に追いつかれたのだと……。

 2人の夢はある閉ざされた島の物語とつながっていた。心に闇を抱えて生きる男と女の「救い」を描く。(河出書房新社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 2

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  3. 3

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  4. 4

    “因縁”のネトフリが中継…大谷翔平が球宴ホームランダービー出場を躊躇する本当の理由

  5. 5

    三吉彩花が雰囲気激変! 背中の大胆な「一輪の花のタトゥー」披露の波紋と韓国進出

  1. 6

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  2. 7

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 8

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  4. 9

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 10

    日本代表のW杯快進撃のウラにFW堂安律の大変身!「オレがオレが」を変えた森保監督の一喝