• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

愛機や憧れだった一台と再会できる

「ニッポン ラジカセ大図鑑」スタイルワークス企画制作著

 ネット配信される音楽をスマホで楽しむ若者たちには想像もできないだろうが、まだウォークマンもCDもこの世になかった時代、若者たちの友は「ラジオカセットレコーダー=ラジカセ」だった。昭和の遺物として、一度は忘れ去られたラジカセが今、静かなブームを呼んでいるという。

 本書は、各メーカーが競い合って作り出してきたラジカセの名機の数々を紹介しながら、その輝かしい歴史を俯瞰するビジュアル図鑑。

 最も古い国産ラジカセは、1967年に松下電器産業(現パナソニック)が発売した「RQ―231」。大卒初任給が約3万円だった当時の販売価格が3万5800円というから、かなりの高額商品だったといえる。

 その後、ラジカセは高音質化を進めるとともに、付属マイクのワイヤレス化や、ステレオ化、流行のBCL(短波による国際放送)対応などで中高生の人気を集めていく。

 70年代半ばには、戸外に持ち出してSLの走行音などを録音する「生録」や、FM放送を録音する「エアチェック」ブームが到来。

 80年代に入るとカセット同士でダビングできる「Wラジカセ」や、カセットを裏返さなくても再生できるオートリバース機能などが登場。さらにリズムマシンや、キーボードを搭載した機種など多様化が進む。

 CDの登場でデジタル化するとともに、80年代後半には、重低音機能やCDプレーヤーを搭載して大型化し、当時のバブル経済にひっかけて「バブルラジカセ」と呼ばれるようになっていく。

 誕生から興隆まで、約20年の技術や流行の変遷を追いながら、当時の人々に愛されたラジカセ250台以上を紹介。

 愛用機や、憧れの一台との再会に青春の日々が蘇る。

 (スタンダーズ 1833円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    森達也氏が危惧 オウム以降の日本社会は「集団化」が加速

  2. 2

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  3. 3

    元大リーガー・マック鈴木さん 酒豪ゆえに付いたアダ名は

  4. 4

    大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

  5. 5

    黄金世代が上位独占も…評論家が女子ツアーの現状憂うワケ

  6. 6

    二軍で“塩漬け”の巨人ゲレーロ 古巣中日勢に漏らした本音

  7. 7

    徳永有美アナが古巣に復帰 「報ステ」現場は大ブーイング

  8. 8

    最下位転落はすぐそこ…DeNAラミ監督の続投に2つの条件

  9. 9

    小川アナの左腕が物語る…嵐・櫻井翔“新恋人報道”の違和感

  10. 10

    日本人拘束は進展ナシ…「安倍3選」を阻む北朝鮮の仕掛け

もっと見る