「プロ野球のお金と契約」大家友和著

公開日: 更新日:

 メジャーから日米の独立リーグまで計14球団を渡り歩いた著者によるスポーツエッセー。野球人生を振り返りながら、プロの世界のリアルな報酬と契約の内幕を明かす。

 1993年秋、ドラフトで当時の横浜ベイスターズに3位指名された著者は、契約金6000万円、年俸450万円で契約。在籍5年で1勝しか挙げられなかったが、メジャーに挑戦してレッドソックスとマイナー契約を結ぶ。紆余曲折を経ながらも2006年シーズンは年俸453万ドル(当時のレートで5・3億円)と右肩上がりの活躍をするが、故障して日本に帰国後は再起を目指し独立リーグでプレー。その時の月給はわずか十数万円だったという。複雑な大リーグの契約の仕組みを当事者の目線から解説した野球ファン必読本。 (ポプラ社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち