「樹海警察」大倉崇裕著

公開日: 更新日:

 警察大学校での初任幹部科教育を終えたキャリアの柿崎は、山梨県警上吉田署の地域課特別室の室長として赴任。初日、駅に出迎えにきた明日野はなぜか、柿崎を署ではなく樹海へと連れていく。地域課特別室とは樹海での自殺案件を処理する専門部署だったのだ。

 樹海の首吊り死体までたどり着いた柿崎の前に現れたのは、部下となる栗柄と桃園の2人だった。自分を上司扱いしない2人に憤る柿崎だが、遺体の検分を進める2人は口を挟む余地もないほど手際がいい。2人によると、遺体は別の場所で殺された他殺の可能性が高いという。柿崎はすぐに刑事課を呼ぶが……。

 樹海の遺体に事件のにおいを嗅ぎつけるはみ出し警察官トリオの活躍を描くユーモア警察小説集。

(角川春樹事務所 680円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?