「マンガハウス!」桜井美奈著

公開日: 更新日:

 29歳のあさひは、出版社が企画した新人漫画家育成プロジェクトのメンバーに選ばれる。漫画の神様と呼ばれる人気漫画家・神野の指導の下、大手企業を辞めて応募した一樹、地方から上京してきた未来との共同生活が始まる。

 神野は、実はある事情から連載中の漫画を無期限休載中で、今はあさひらの指導に集中する。一度デビューしたものの鳴かず飛ばずで、将来に焦りを感じるあさひは、ただ一樹と未来に絵の描き方を指導する日々に疑問を抱く。思い切って胸の内を神野にさらしたあさひは、話の流れから、母親が家を出て行った後、一人暮らしをする神野の高校生の娘の様子を見に行くことに。

 漫画家デビューを目指し切磋琢磨(せっさたくま)する若者を主人公にした青春小説。

 (光文社 660円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは