「残りの人生で、今日がいちばん若い日」盛田隆二著

公開日: 更新日:

 ある夜、出版社の編集者・柴田が、交際中の冴美と帰宅すると、誰もいないはずの家の明かりがともっていた。

 祖父母と暮らす9歳の娘・菜摘が、休日を父親と過ごすためにひとりで来ていたのだ。5年前に離婚した際、柴田が菜摘を引き取ったのだ。

 一方、16年間勤務した百貨店を辞め、求職活動中の百恵は、結婚相談所に登録して何人かの男性と交際するが、再就職も結婚も思うように進まない。担当する作家・黒崎の新刊の販促に動き出した柴田は、ある書店員が書いた感想コメントが気に入り、その書店員が勤務する店でサイン会を催すことに。コメントを書いたのは契約社員として働く百恵だった。

 それぞれ事情を抱える2人の間に、ゆっくりと熟成される愛を描いた長編。(祥伝社 730円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか