「平城京」安部龍太郎著

公開日:

 朝廷から処罰されて逼塞(ひっそく)していた阿倍船人を、兄の宿奈麻呂が訪ねてきた。藤原京に移ってまだ13年にしかならないのに奈良山の麓に新しい都を造る手助けをせよという。それもたった3年で。朝廷は唐に対して同盟的な従属国になることを申し入れたのだが、そのために唐に倣った都を造らなくてはならなくなったのだ。これは実力者、藤原不比等の命令だった。

 だが、その予定地にはかつて雄略天皇に殺された眉輪王の御陵があり、王を慕う葛城氏が住んでいる。船人は彼らの権利を守るために奔走するが、朝廷の兵が眉輪陵の測量を始め、阻止しようとした葛城の民に襲いかかった。平城遷都を巡る壮大な歴史ロマン。

 (KADOKAWA 1800円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

  2. 2

    外国人技能実習生「怪死」にチラつく“反社会的勢力”の影

  3. 3

    志村けんの「酒・カネ・オンナ」68歳の優雅な独身貴族生活

  4. 4

    難役を次々好演…林遣都は主役を光らせる最高の助演男優

  5. 5

    ゴーン後継トヨタ副社長も ルノーが西川社長を追放する日

  6. 6

    キンプリ早くも「嫌いなジャニーズ」に…なぜアンチ多い?

  7. 7

    13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”

  8. 8

    長谷川博己と破局報道 鈴木京香「もう育てきった」の真意

  9. 9

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  10. 10

    5分の1まで暴落のビットコイン 今こそ買い時か完全崩壊か

もっと見る