「17×63 鷹代航は覚えている」水生大海著

公開日: 更新日:

 鷹代航はごく平凡な17歳の高校2年生。密かに漫画家を目指しているが、目立ちたくないという消極的な性格。同居している63歳の祖父・章吾は運悪く勤めていた会社をリストラされ、就活しながらジム通いをしているが、人望が厚い陽気なじいさんだった。

 ある夜、航は駅前の駐輪場で章吾が血を流して倒れているのを発見、慌てて近寄ると背後から衝撃を受け、気がつくとベッドの上。しかし、何かがおかしい。なんと航と章吾の体が入れ替わっていた。フツー、入れ替わるんだったらかわいい女の子とだろ、と憤慨する航だが、ともかく章吾を襲った犯人捜しをしなくてはならない。ところが章吾は事件の夜の記憶を失っている。仕方なく、章吾は航の代わりに高校へ通い、航は章吾として高校近くのコンビニに勤め、事件当日の状況を探ることに……。

 性格が正反対の祖父と孫が入れ替わることで、互いに欠けていた部分を補い合いながら、周囲で起こる問題を解決していくという趣向。入れ替わり物のニューウエーブ。

 (祥伝社 1400円+税)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった