「日本列島大変動」 後藤忠徳著
大地震の発生数は近年、増加傾向にあり、過去90年間で直近の10年間の発生数が最も多いという。今、日本の地底で何が起きているのか、地震や火山に関する素朴な疑問に答えてくれるサイエンステキスト。
地震のマグニチュードは数字上の違いはわずかでも、そのエネルギーの差は桁違い。東日本大震災級のマグニチュード9の地震エネルギーを解放するには、5の地震が100万回必要で、よく言われる、小さい地震が何度も起これば、たまったひずみが解放されて大きな地震が起こらないというのは俗説だそうだ。
南海トラフ地震や首都直下地震など、気になる地震の話題も織り交ぜながら、地震や火山の噴火のメカニズムを解説。
(ポプラ社 820円+税)