「ひざ痛は消える!」中村哲也著

公開日: 更新日:

 中高年になると増えてくるひざの痛み。その原因の多くは、ひざ関節の軟骨がすり減り、炎症を起こす変形性ひざ関節症だ。整形外科では痛み止めの処方やヒアルロン酸の関節内注射などが行われるが、これらは対症療法であり、変形性ひざ関節症自体が治るわけではない。そのため、何度も痛みをぶり返し、治療を諦めてしまうケースも少なくない。

 しかし、柔道整復師の資格を持ち全国に8軒の接骨院を開業している著者は、姿勢の矯正とちょっとしたエクササイズを行えば、変形性ひざ関節症でもひざが一生痛まなくなると断言している。

 ひざ痛を抱えている人は、多くが「猫背」や「そり腰」になっている。背中やお腹の筋肉が緊張したり弱ったりすると姿勢が悪くなるが、同時に骨盤の回旋も妨げられる。すると歩くときにひざが曲がりっぱなし、あるいは伸びっぱなしになって負担がかかり、痛みの原因をつくる。

 ひざの痛みをなくすには、まず正しい姿勢で立つ習慣を身に付けることから始めるとよい。横から見たとき、耳、肩、骨盤の出っ張り、ひざ関節の真ん中、くるぶしが一直線になるように立つのが正しい姿勢。このとき、肋骨と骨盤がゴムでつながれていることをイメージし、そのゴムを左右均等にピンと伸ばすようにすると正しい姿勢をつくりやすい。また、O脚の人は足の親指に、X脚の人は足の小指に重心をかけて立つと、ひざ全体で荷重を支えられるようになり、ひざの負担が減る。

 本書では、インナーマッスルを鍛えるお尻歩きや、お腹の筋肉をほぐしたり背中の筋肉を伸ばして正しい姿勢を保ちやすくするエクササイズも紹介。痛まないひざを手に入れて、生き生きと活動的な毎日を過ごそう。

(自由国民社 1300円+税)

【連載】長生きする読書術

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意