「柳生三代の鬼謀」鳥羽亮著

公開日: 更新日:

 永禄6(1563)年夏、大和国の柳生家の当主・宗厳に宝蔵院流槍術の創始者・胤栄から、天下に名が知れ渡った兵法家・上泉伊勢守秀綱が宝蔵院に立ち寄るとの知らせが届く。宝蔵院に駆け付け、立ち合いをした宗厳は、伊勢守が創始した新陰流の精妙さに心打たれ弟子入りを志願、伊勢守を柳生の里に迎える。新陰流の神髄は敵を殺さぬ「活人剣」にあると教えられた宗厳は、衝撃を受ける。

 半年後、故郷から伊勢守の嫡男が合戦で死んだとの知らせが届く。宗厳は、帰郷せず上洛するという伊勢守から、刀を持たずに敵と向かい合う「無刀取り」を会得し後世に伝えるよう託される。

 柳生新陰流の祖・石舟斎こと宗厳をはじめとする柳生3代の剣客を描いた時代剣劇小説。

(徳間書店 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然