「奇跡の改革」江上剛著

公開日: 更新日:

 大森が日本写真フイルムの社長に就任した2000年当時、国内外で絶対的シェアを誇るエクセレントカンパニーだった。しかし、5年後、デジタル化の波にのまれ、世界のフィルム需要は半減。大胆な構造改革を決断した大森は、2006年の年頭、創業以来初の大規模なリストラを発表する。記者会見後、同社の研究所所長の戸越は自らをリストラするよう大森に直談判する。他社からの引き抜きを警戒した大森だが、「事業には寿命があるが、技術には寿命がない」を信条にする戸越は、一研究者に戻り、会社の新たな収入源となる商品の開発に挑む決意を明らかにする。

 未知の化粧品開発でトップブランドを生み出し、再生した富士フイルムの軌跡を描くノンフィクション企業小説。

(PHP研究所 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意