「国境の北と日本人」藤巻光浩著

公開日: 更新日:

 10年前の夏、著者はサハリンに行った。中国や韓国などの友人と日本の植民地支配について議論したりしていたので、植民地支配の痕跡を自分の目で見ておきたかったのだ。

 ユジノサハリンスクで買った地図は今まで見ていた地図を逆さまにしたもので、アイヌやヴィルタなど北の先住民族の交易圏、生活圏が記されていた。日本の教育では彼らの交易には触れず、絶滅を待つ存在というイメージを刷り込むだけだ。 サハリン郷土博物館で声をかけてきたのは、梁さんというロシア人。彼は朝鮮半島出身の二重徴用炭坑夫の息子で、終戦時に日本に帰還するためのバスに乗せてもらえず、ロシアに取り残されたのだ。(第1章)

「日本」と「日本人」が見えてくるサハリン紀行。

(緑風出版 2000円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網