「日本が外資に喰われる」中尾茂夫著

公開日: 更新日:

 バブル崩壊後、日本経済は「失われた30年」と呼ばれるほどの低迷が続く。その原因は1990年代に日本を揺るがせた不良債権問題にある。2002~03年、「不良債権処理なくば景気回復なし」と政府筋が号令。解決困難の不良債権問題は、日本の税金投入によって、「不良債権ビジネス」という外資系ファンドから見ると「蜜の味」に変貌したのである。その結果、数多くの日本企業の所有権が外資系に移り、株式市場においても海外投資家が圧倒的な存在感を放っている。 

 しかし、不良債権を処理しても結局、景気回復にはつながらなかった。時代の転換点となった、不良債権ビジネスに関わる政治経済の力学を追いながら、失われた30年をつくり出した外的要因の存在を明らかにする。

(筑摩書房 940円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ