「ライフ」小野寺史宜著

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 江戸川区平井の荒川沿いの2階建てアパートの102号室に暮らす井川幹太は27歳。今はコンビニと結婚式の代理出席バイトをしながら、ひとり気ままに暮らしている。

 ところが2階に戸田という男が引っ越してきたことで幹太の生活は一変。

 最初はドタバタとうるさい住民だと迷惑がっていたが、あけっぴろげな戸田のペースに巻き込まれ、彼の別居中の幼い子どもの世話や、時には奥さんとも食事をするなど、“ご近所付き合い”が始まっていく。

 やがてアパートのほかの住人や近所の高校生とも交流を持つようになった幹太は、自分は人と関わりたいのだと気づき、一歩を踏み出す――。

 人との出会いによって少しずつ変わっていく青年を描いた青春小説。

 (ポプラ社 1600円+税)

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