「『面白い』のつくりかた」佐々木健一著

公開日: 更新日:

 常に「面白い」を求めて走り続けるテレビ業界に身を置く著者は、そもそも「面白い」とは何かを問い続け、ある結論に至った。それは面白いとは「“差異”と“共感”の両輪である」ということだ。差異とは、われわれがラグビーワールドカップで味わったように「勝てないと思っていたのに、勝っちゃった」といった、予想・想像とは異なる結果への「驚き」や「ギャップ」「意外性」「落差」だという。

 一方、共感とは「“元々の自分”を前提として、相手の中に“自分の一部”を見出すこと」。この相反する概念が共存することで深い共感が得られるのだという。その他、どうしたら新しい企画やアイデアが生まれるのか、取材(=学び)とは何かなど。話題の番組を生み出してきたその発想術を惜しげもなく公開。

(新潮社 760円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?