「底辺キャバ嬢、家を買う」黒野伸一著

公開日: 更新日:

 あさ美は、場末の激安店ながらナンバーワンを張るキャバクラ嬢。容姿には自信がないが、前職の地方銀行で面倒な上司に鍛え上げられたため、客あしらいでは誰にも負けない。自宅から通うあさ美だが、父親の太郎は勤務先でも女装を貫くようになり、母親の洋子はそんな夫や夜の仕事に転職した娘に理解を示さず、家庭内はぎくしゃく。

 タワーマンションへの引っ越しを決意して、内見に行ったあさ美は、銀行員時代の後輩行員・正也が妻と歩いている姿を目にする。

 正也は、あさ美が銀行を辞めることになった原因をつくった男だった。同じ頃、あさ美の客の邦彦は、高級住宅地に家を購入したために破綻の危機を迎えていた。

 各人の家を巡るエピソードから、現代社会の問題が浮かび上がる連作長編。

(光文社 780円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さまが結婚に一途なのはチャンスは二度とないと知っているから

  2. 2

    GoToトラベル再開で経済効果あり? 適当なことをいうなっ

  3. 3

    出場選手「ワクチン優先接種」実施なら五輪中止のトドメに

  4. 4

    台湾脱線事故で日本の鉄道関係者に衝撃が走ったワケ

  5. 5

    五輪警官宿舎で“48億円ドブ捨て” 第4波備え都民に開放を!

  6. 6

    フミヤ還暦目前で確執決着? チェッカーズ再結成の奇跡も

  7. 7

    小池知事“数字”取れず…竹山が批判の動画も再生回数伸びず

  8. 8

    落合博満さんにこっそり聞いた「守備のポジショニング」

  9. 9

    株式会社TOKIO設立に隠された深い意味 復興を途切らせない

  10. 10

    眞子さまと小室さん描くシナリオ 弁護士合格で年内結婚?

もっと見る

人気キーワード