「男色大鑑」井原西鶴著 富士正晴訳

公開日: 更新日:

 江戸時代の男色を題材にした浮世草子の現代訳。近世以前の日本では、男同士の恋は普通に行われていた。西鶴は「男色ほど美しいもてあそびはない」と記し、「大体女の心は例えていえば、花は咲きながら藤づるのねじれているみたいなものだ。若衆は針がありながら、初梅同然で、何ともいえぬいい匂いが深い。この点で、分別すれば、女を捨てて男に傾くべきである」と勧める。

 若衆とは元服前の少年のことで、当時の男色カップルは、基本的に若衆と念者(元服後の成人男性)の関係で成立する。つまり美少年とおじさんの組み合わせが王道であった。その念者と若衆の他、若衆同士のカップルや、容色の衰えた歌舞伎若衆の悲劇、珍しく添い遂げたカップルなど、さまざまな男たちの恋物語を描く。

(KADOKAWA 960円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋篠宮家の眞子さまは一時金1億5000万円では生活できない

  2. 2

    眞子さま婚約破談の危機 問題の400万円をなぜ誰も処理せず

  3. 3

    「ボス恋」上白石萌音“高視聴率ヒロイン”定着に必要なこと

  4. 4

    「トゥナイト」で人気の高尾晶子さんはボートレースの顔に

  5. 5

    首都圏“宣言”解除に暗雲 都が積極的調査で陽性掘り起こし

  6. 6

    「ボス恋」成功は上白石萌音の魅力を最大限に生かしたこと

  7. 7

    小室圭さん結婚強行で「税金ドロボー」の声に逆転の秘策

  8. 8

    秋篠宮家を守る官僚や取り巻きの危機管理はマヒ状態

  9. 9

    身内調査は笑止千万 菅長男“ハレンチ接待”裏側と今後<上>

  10. 10

    桑田補佐と菅野がベッタリ 絶対エースの傾倒に周囲は不安

もっと見る

人気キーワード