著者のコラム一覧
黒木亮作家

1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院中東研究科修士。邦銀、証券会社、総合商社で23年あまりにわたって国内外のファイナンスに従事。43歳で国際協調融資をめぐる攻防を描いた「トップ・レフト」でデビュー。著書に「巨大投資銀行」「鉄のあけぼの」「ザ・原発所長」など多数。1988年より、ロンドン在住。

<11>わずか20分の検査で2万円

公開日: 更新日:

 聖ヨハネ友愛病院を診察で訪れた夕刊紙の記者、山岸良介が、菅本玲医師の診察のあと、眼科部長の原田みさき医師の診察を受けられたのは、午後七時近くだった。

 遅くまで多くの外来患者をさばいた原田医師はさすがに疲れた様子だったが、診察は相変わらず丁寧だった。

 この日、原田… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,260文字/全文1,401文字)

【連載】小説 病院乗っ取り

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?