「生き抜くための整体」片山洋次郎著
整体は技術の範囲が広く、理論も効果も分かりにくい。しかし、日常の何げない動きの中にも整体の要素が多く織り込まれており、癖やしぐさを見直すだけで生活のリズムが良くなるという。そんな整体の成り立ちや基本を解説し、「生きるための技術」として使いこなすための入門テキスト。
整体とは意図的な「矯正」ではなく、次への動きや流れを手助けするもので、一方的に何かを与えるものでも、型にはめるものでもない。むしろ受け手側が能動的に呼応する反応があって初めて成り立つという。よく生きるため、体を生かし切るため、そしてさまざまな問題に行き当たった時、一番大切なのは深い呼吸だと説く。そうした基本と、日常のストレスをほぐし体を整える16メソッドを図解で紹介。
(河出書房新社 690円+税)