「警視庁心理捜査官 純粋なる殺人」黒崎視音著

公開日: 更新日:

 多摩中央署勤務の爽子は、本庁捜査1課時代の上司・柳原によって、町田署に設置された殺人事件の捜査本部に呼び出される。事件は、女子大生の朱美のアパートで友人の若菜が惨殺されたというもの。帰宅しない若菜を心配した親の通報で警官が朱美の部屋を訪ねると、鍵が開いており、粘着テープと結束バンドで拘束された朱美がいた。浴室には性器に歯ブラシの柄が突き入れられ、頭部が切断された若菜の遺体が放置されていた。

 捜査本部は朱美の証言をもとに犯人の行方を追うが、1カ月が過ぎても解決の糸口すらつかめていなかった。柳原は事件を洗い直すために特別心理捜査官の爽子を招聘したのだ。

 女性心理捜査官がプロファイリングによって事件の真相に迫る人気シリーズ最新刊。

(徳間書店 710円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性