「面白いって何なんすか!?問題」井村光明著

公開日: 更新日:

 ルミネの宣伝コピーで名作といわれるのが「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」。ファッションビルの広告で「本気の恋」という表現ではそれほど目を引くコピーにはならない。コピーであまり使われなかった「試着室」という単語を使ったことが目を引いたのだが、それよりも「試着室で思い出す」という心の動きを発見したことが多くの人の共感を呼んだのではないか。

 そのコピーで表現されたのが、「普段は誰も思い至らないけれど、言われると誰でも簡単に理解できること」だからである。  

 広告業界で仕事をして、いつも「面白い」プレゼンを要求されてきた著者が、「面白い」ことを追求した一冊。

(ダイヤモンド社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ