「竹中平蔵への退場勧告(レッドカード)」佐高信著

公開日: 更新日:

 竹中平蔵は派遣労働の規制を緩和して、国民の購買力を低下させ、日本の経済をめちゃくちゃにした。自分が会長を務める人材派遣会社パソナに有利な政策をとる究極のエゴイストであり、国会で証人喚問すべきだ。

 竹中を大臣に任命した小泉純一郎は、郵便局が過疎地のライフラインになっていることが理解できず、竹中に郵政の規制緩和を丸投げした。竹中の兄貴分だった中谷巌は、竹中にはコミュニティーという考えがないことを指摘し、コミュニティーの分断や社会的な価値の毀損を考慮しない構造改革を否定する。「自己責任」を掲げ、富の再分配を実施しないアメリカの政策に追随しているだけだ。

 佐高信が竹中平蔵に突きつけるレッドカード。

(旬報社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘